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4月17日キックオフ・イベント「日本のレイシズムを可視化する~ラムザイヤーはここにいる!」

 2021年4月17日、「ダーバン+20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン」のキックオフ・イベント「日本のレイシズムを可視化する――ラムザイヤーはここにいる!」をオンライン形式で開催しました。 当日は約 280人と多くの方にご参加いただきました。また、 沖縄タイムス や 神奈川新聞 で報道されました (全文や有料会員のみ閲覧可能) 。 ■開催趣旨 ■ 米国のブラック・ライヴズ・マターや、欧州の奴隷貿易や植民地支配の負の遺産を克服しようという試み――近年、レイシズムと植民地主義に正面から向き合う運動が世界中で注目を集めています。一方日本では、差別撤廃を訴えるマイノリティの声に対して執拗なヘイト・スピーチが繰り返され、社会全体でも「レイシズムNO!」の声は残念ながら大きくはありません。 20年前、レイシズムと植民地主義を世界的課題として話し合う画期的な会議がありました。南アフリカのダーバンで開かれた「人種主義、人種差別、外国人排斥および関連するあらゆる不寛容に反対する世界会議」(略称:ダーバン会議)です。ダーバン会議は、人種差別がジェンダーなどの他の要因と絡み合う「複合差別」の視点や、目の前にある差別は奴隷制や植民地支配など過去の歴史と切り離せないことを示すなど貴重な成果を残しました。 ダーバン会議が示した地平を想起しつつ、近代日本がつくってきた差別構造を解体するためのキャンペーンの枠組みを議論していた矢先、米国ハーバード大学のラムザイヤー教授による「慰安婦」や沖縄、部落、在日朝鮮人などに関わる不正確な論文がニュースになりました。レイシズム、セクシズム、コロニアリズムが交差するラムザイヤー教授の主張はしかし、日本で私たちが日常的に目にする光景です。ラムザイヤーはどこにでもいるのではないでしょうか。キックオフ・イベントでは、このラムザイヤー論文を題材に日本のレイシズムを可視化するとともに、ダーバン+20キャンペーンのこれからをお伝えします。ぜひご参加ください。 ■プログラム■ 司会・趣旨説明: 藤岡美恵子 (法政大学非常勤講師/ 「ダーバン+20キャンペーン」呼びかけ人)  1部:ラムザイヤー論文に見るレイシズム、コロニアリズム 部落差別  角岡伸彦(フリーライター) 沖縄差別  親川志奈子(沖縄大学非常勤講師/ 琉球民族独立総合研究学会共同代表) 朝鮮差別  伊地知