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5/31「徴用工問題」を考える連続講演会第3回:「1965年体制」の民主化のために―朝鮮植民地支配にいかに向き合うか

日韓間の懸案問題として混迷が続く「徴用工」問題とは何なのか。1965年の日韓請求権協定で解決したと日本政府は主張していますが、本当にそうでしょうか。その根本にさかのぼって考えるための連続講演会の第3回は、日韓・日朝関係の視点から考えます。 元「徴用工」など、日本の植民地支配による被害を受けた人びとは、1965年の日韓国交正常化によって救済されることはありませんでした。国交正常化により成立したその体制そのものに問題があったと指摘するのが、朝鮮現代史、日朝関係史が専門の吉澤文寿さんです。 吉澤さんは「1965年体制」は植民地主義の維持/再編であり、「徴用工」問題を解決するにはそれを変える必要があると主張しています。「1965年体制」を変えるためには何が必要なのかを考えます。 ◆日時:2023年5月31日(水)18:30-20:30 ◆場所:オンライン(Zoomミーティング) ◆定員:100人(先着順。定員を超えた場合は同時配信のYouTubeリンクから視聴できます。リンクは当日、開会直前にお送りします) ◆参加申し込み: https://na01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fus02web.zoom.us%2Fmeeting%2Fregister%2FtZYudemvpjIvHt0EBKfuEXUfHOl0FScpS7XX&data=05%7C01%7C%7Ce53331e2f8964d14674408db455795c5%7C84df9e7fe9f640afb435aaaaaaaaaaaa%7C1%7C0%7C638180014694390865%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C3000%7C%7C%7C&sdata=rlSEsRcZEcUORFX267nNZ6dHtcgQvV5URSCsJPMjQyo%3D&reserved=0  ※参加を申し込んだ方には当日参加用のZoomリンクをお送りします。  ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆参加費:無料(カンパ歓迎)  ※カ

3/26 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか

  ダーバン +20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン 「徴用工問題」を考える連続講演会 第2回 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか 日韓間の懸案問題として混迷が続く「徴用工 」 問題とは何なのか。 日韓請求権協定で解決したと日本政府は主張していますが、本当にそうでしょうか。 その根本にさかのぼって考えるため の連続講演会の第2回は、 植民地支配責任を国際法 の 視点から考えます。 日本政府は植民地支配下の朝鮮半島の人びとの徴用に強制性はない、日本の植民地支配は合法だったと主張します。しかし多くの人が甘言や嘘によって意に反して日本に連れてこられ、物理的な強制によって意に反して労働させられたことが分かっています。 そもそも植民地支配そのものを合法と考えていいのでしょうか。 世界各地で植民地支配が引き起こした集団殺害や人権侵害の責任を問う声がますます強まり、旧宗主国が次々と謝罪を表明し、賠償に応じるケースもある中、国際法はどこまで植民地支配責任を問うことができるのでしょうか。 国際人権法を軸に 阿部浩己さんに問題提起してもらいます。 ◆ 日時: 2023年3月 26 日 (日) 12:30-15:00 ◆ 場所:オンライン(Zoomミーティング) ◆ 定員: 100人(先着順。定員を超えた場合は同時配信のYouTubeリンクから視聴できます。リンクは当日、開会直前にお送りします) ◆ 参加申し込み:   https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZIpc-6prD4vGtcHFbYh2NL5crBecAFH71Uq  ※参加を申し込んだ方には当日参加用のZoomリンクをお送りします。  ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆ 参加費: 無料(カンパ歓迎)   ※カンパ振込先: 多摩信用金庫 (金融機関コード1360) 京王八王子支店(店番号042)    口座番号0417868    ダーバン+20あたりまえキャンペーン 代表前田朗(まえだ あきら) ◆ プログラム  イントロダクション:矢野秀喜さん(強制動員問題解決と過去清算のための共同行動事務局)  講演: 阿部浩己さん(明治学院大学 /国際人権法)   Q&A、討論 ◆ 主催

23/1/15(日)「徴用工問題」を考える連続講演会 第1回「終わりなき歴史責任とは何か」

   解決が求められながら日韓間の懸案問題として混迷が続く「徴用工問題」とは何なのか。解決を妨げているのは何なのか。その根本にさかのぼって考えるため、 3回連続の講演会を開催します。  第1回は、植民地支配責任を世界史的視野に立って考えます。植民地支配とその責任を問う視点を提示したダーバン宣言(2001年)の意義と限界を踏まえ、その後の20年間に旧植民地宗主国が示してきた謝罪と和解のための努力を振り返ります。私たちは、終わらない過去にどのように向き合い、どのように「克服」していく必要があるのか、高橋哲哉さんに問題提起してもらいます。  第2回は、植民地支配責任を国際法的視点から考えます。国際人権法を基軸に、植民地主義の現在をどのように解析するか、阿部浩己さんに問題提起してもらいます。  第3回は徴用工問題に焦点をあて、解決のために何が必要かを考えます。 **** 第1回 2023年1月15日(日)13:00~15:40 「終わりなき歴史責任とは何か」  講演:高橋哲哉さん(東京大学名誉教授)  イントロダクション:矢野秀喜さん(強制動員問題解決と過去清算のための共同行動事務局)   ◆場所:オンライン(Zoomミーティング) ◆参加申し込み: https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZEtf-itqjspGtVQIPP28AiKBzMNa62TARvf  ※参加を申し込んだ方には当日参加用のZoomリンクをお送りします。  ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆参加費: 無料(カンパ歓迎)  ※カンパ振込先:   多摩信用金庫(金融機関コード1360) 京王八王子支店(店番号042)   口座番号 0417868   名義 ダーバン+20あたりまえキャンペーン 代表前田朗(まえだ あきら) **** 第2回 2023年3月26日(日) 「国際法の視点から植民地支配責任を考える(仮)」  講演:阿部浩己さん(明治学院大学教授) 第3回 2023年5月頃(準備中)  徴用工問題の解決に向けて何が必要かを考えます。   私たちは、2001年のダーバン会議(人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容に反対する世界会議)から20年目となる2021年に、 ダーバン反差別世界会議と

シンポジウム「歴史否定は何を傷つけるか――歴史修正主義とレイシズムがつくりだす社会」8月21日開催

ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーンシンポジウム 歴史否定は何を傷つけるか ――歴史修正主義とレイシズムがつくりだす社会 皆さまのご参加をお待ちします。   ◆日時:  2022年8 月 21 日( 日 ) 1 2 : 3 0- 15:40 ◆場所:  オンライン( Zoom ウェビナー) ◆ 参加申し込み(申し込み締切  8月20日) :   https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_tNIiRRcKQkq74I-ZzC0zZw   ※参加を申し込んだ方には後日視聴用のZoomリンクをお送りします。   ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆ 主催: ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン ◆ 協力:  市民外交センター、人種差別撤廃 NGOネットワーク(ERDネット)、Peace Philosophy Centre、ヒューライツ大阪 ◆ 参加費:  無料(カンパ歓迎)   ※カンパ振込先: 多摩信用金庫 (金融機関コード1360) 京王八王子支店(店番号042)    口座番号0417868    ダーバン+20あたりまえキャンペーン 代表前田朗(まえだ あきら) ◆ お問合せ:ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン  durbanRCS@gmail.com +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:++:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+-   ◆ プログラム 1 関東大震災ジェノサイドを否定・歪曲する思考/加藤直樹   コメント カナダにおけるジェノサイド問題を考える/乗松聡子 2 韓国における歴史否定言説とそれへの対応/趙慶喜 3 「反日種族主義」論の日本における影響/古橋綾     「慰安婦はいなかった」「強制連行はなかった」「南京大虐殺はなかった」「関東大震災朝鮮人虐殺はなかった」 ―― 「歴史戦」のスローガンの下、ジェノサイドや非人道的行為の歴史を否定する言説が次々と繰り出され、メディアを席巻しています。被害者を侮辱し、歴史学の成果を無視し、人々の歴史意識を歪める歴史否定言説は、どこから生み出されるのでしょうか。どのように猛威を奮うのでしょうか。これに対してどの

シンポジウム「みんな違って、みんないい」に違和感あり! ―「ダイバーシティ」でホントにいいの? 報告

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◆日時:  2022年2 月 1 9 日( 土 ) 12:30-15:00 ◆場所:  オンライン( Zoom ウェビナー) ◆ 主催: ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン ◆ 協力: 人種差別撤廃 NGOネットワーク(ERDネット)、Peace Philosophy Centre、市民外交センター、ヒューライツ大阪 第1部  講演と対話「ダイバーシティ」への異議 発題1  「マジョリティの特権とは ――レイシズムの観点から」  出口真紀子(上智大学)   本シンポジウムのテーマは、「多様性(ダイバーシティ)」の尊重という流れに潜む不公正あるいは隠された差別を明らかにし、公正な社会への道筋を示そうというものである。出口報告は、これに対し、これまでの人権学習がマイノリティ側について学ぶことに終始してきたとし、むしろ特権を持っているマジョリティ側に、その態度・心理・行動・成長を自覚させる教育を提唱する。なぜこうした教育が必要かといえば、マイノリティに対する差別の問題は、ほとんどマジョリティの側に問題があるからだ。現在の日本社会では、具体的な集団に対し総括すれば「マイノリティ特権」というヘイトの言葉が溢れるが、むしろ「特権」はマジョリティの側にあるという認識は極めて重要なポイントである。  この「特権」という言葉は一般的にどう認識されているだろうか。大学生に多い回答は、一時的な立場に基づく優遇を指す。また、「マジョリティ特権」とは、あるマジョリティ側の社会集団に属していることで、労なくして得られる優位性であり、この優位性には権力も含まれる。そして、「マジョリティ特権」は、自動ドアの例で説明される。ある人間が入口から入って大きな建物の中を進んで行くとする。彼は、ただ目的地に向かって普通に歩いて行くだけである。途中にいくつもの自動ドアがあるが、彼が歩いて行くと、ドアは自動で開き、ドアがあることさえ認識せずに進んでいける。彼自身は、自分をマジョリティの側の人間とも認識していないかもしれない。行きたいところに進んで行けば、道が何の苦労もなく開けるのである。比較すれば、マイノリティに属する人は、歩いて行くと、途中に何重にもドアがあるが、それぞれ自動では開かない。ドアを開けるには鍵や番号が必要かもしれないし、どうやっても開かないドアもあるだろう。この自動ドアのたと

4/23(土) シンポジウム「遺骨問題から見る学知の植民地主義」

◆ 日時: 4月23日(土)12:30-15:00 ◆ 場所:オンライン( Zoom) ◆ 参加費: 無料 ◆ 参加申し込み: https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Hw-HNk90T0qC2pAiU-0p1A   ※参加を申し込んだ方には視聴用のZoomリンクが送られます。    ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆ 主催:ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン ◆ 協力:市民外交センター、 人種差別撤廃 NGOネットワーク(ERDネット)、Peace Philosophy Centre、ヒューライツ大阪  ◆ お問い合わせ:   durbanRCS@gmail.com +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:++:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+     1920年代に京都帝国大学の研究者が盗掘した琉球人遺骨が、現在も京都大学に保管されています。琉球人による返還の求めを拒絶した大学側を相手取った遺骨返還訴訟は、4月21日に判決を迎えます。    一方、アイヌの遺骨の返還は不十分ながら少しずつ進んでいますが、旧樺太に暮らしていた樺太アイヌ(エンチウ)は、政府による遺骨の扱い方に不信感を募らせています。政府や研究機関には、樺太アイヌが独自な文化や歴史を持つグループであり、またその領域が日露によって分断され、固有に植民地統治されたという認識に乏しく、樺太アイヌの遺骨をその子孫が納得いく方法で返還を受ける権利を無視しています。  遺骨問題は琉球人やアイヌ人に対する日本の植民地主義、とりわけ大学や博物館などによる「学知の植民地主義」を象徴する問題です。このシンポジウムでは帝国大学の時代から現在も引き続く学知の植民地主義を考えます。それは決して過去の問題ではありません。京都大学の返還拒否の姿勢、引き続き遺骨を研究に使おうとする研究者の存在などは、学問の世界が自らの植民主義を内省し克服しようとしてこなかったことを表しています。    現在の高等教育機関に残 る こうした植民地主義の構造やトップダウン型の意思決定、忖度する研究者といった現在にはびこる植民地主義の再強化 に焦点を当て、これらの問題 が 大学や研究者だけ で

2/19 シンポジウム「「みんな違って、みんないい」に違和感あり!―「ダイバーシティ」でホントにいいの?」開催

ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーンシンポジウム 「みんな違って、みんないい」に違和感あり! ―「ダイバーシティ」でホントにいいの? ◆日時:  2 月 19 日( 土 ) 1 2 : 3 0-15: 00 ◆場所:  オンライン( Zoom ウェビナー) ◆ 参加費:  無料 ◆ 参加申し込み(申し込み締切  2月18日) :   https://docs.google.com/forms/d/1SSXVyUOimh0ynEdvEYkGJZxg1dIIyOg3FUZlQL7rtL8/edit   ※参加を申し込んだ方には 前日に 主催者から視聴用の Zoomリンクをお送りします。   ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。 ◆ 主催: ダーバン+ 20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン ( durbanRCS@gmail.com ) ◆ 協力: 市民外交センター、 人種差別撤廃 NGOネットワーク(ERDネット)、Peace Philosophy Centre、ヒューライツ大阪 ◆プログラム 第 1部 ダイバーシティへの異議  発題1 出口真紀子(上智大学)  「マジョリティの特権とは ――レイシズムの観点から」  発題2 丹羽雅雄(弁護士)   「なぜ「多文化共生」ではなく「 多民族・多文化共生社会 」なのか」  対話:「ダイバーシティ」のどこが問題か~教育を切り口として モデレータ:榎井縁(大阪大学) 第 2部 ディスカッション「ダイバーシティ推進で何が起きているか」     モデレータ:藤岡美恵子(法政大学)     発題1:大阪市の「多文化共生」指針(藤本伸樹)       発題2:カナダの多文化主義の経験(乗松聡子)       Q&A 閉会挨拶 +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:++:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+  「みんな違って、みんないい」 ――民族/文化やジェンダーや性的指向などにかかわらず誰もが尊重される社会をめざしたい、そんな気持ちをあらわす言葉です。 最近では「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進にとりくむことが企業にとって不可欠、と言われるようになっています。政府や自治