8/5 コリアン・ジェノサイドとは何か ――関東大震災朝鮮人虐殺100年に改めて考える

今年は関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年です。すでに多くの団体が重要な取り組み進めていますが、私たちも8月にこの問題に関するオンラインシンポジウムを持ちます。
 私たちの念頭にある重要視点は、第1に世界史的視点、第2に歴史否定問題、第3にジェンダー視点です。
第1の点は、事件を1923年に関東地方で起きた単発の事件に限定しないということです。すでに朝鮮半島に対する植民地支配とジェノサイドの関係が研究されています。私たちもその視点を重要と考えます。アルメニア・ジェノサイド、ユダヤ人・ジェノサイド、カンボジア・ジェノサイド、ルワンダ・ジェノサイド、ロヒンギャ・ジェノサイドに代表されるジェノサイドの歴史に位置づけて「コリアン・ジェノサイド」「チャイニーズ・ジェノサイド」の実相を検討することが必要です。同時にそれは朝鮮半島植民地支配下における日本軍による朝鮮民衆虐殺への視線を要請します。甲午農民戦争や抗日義兵戦争、そして三・一独立運動などに際しての民衆弾圧の歴史です。
第2に、関東大震災朝鮮人虐殺の実相を具体的に再検証し、歴史を否認する動き(ラムザイヤー、小池百合子都知事ら)を批判的に検討し、「アウシュヴィツの嘘」「ホロコースト否定」のような「歴史否定」と同様に、やはり世界史的な流れに位置づけることを考えています。
 第3に、関東大震災朝鮮人・中国人虐殺に関して従来、必ずしもジェンダー視点が十分に踏まえられてこなかったとの反省の下、ジェンダー視点からの議論を組み入れたいというものです。虐殺被害者の多くが男性であると考えられたことから、私たちもジェンダー視点を十分考慮に入れることがありませんでした。しかし、関東大震災時に日本社会には「レイピスト神話」が流布しました。これと朝鮮人虐殺の関係を問い直すことが求められます。
 以上の関心から、今回のオンラインシンポジウムでは次の3つの報告を準備しました。
 1.「ジェノサイド論から見た関東大震災虐殺」前田朗(朝鮮大学校講師)
 2.「関東大震災時の朝鮮人虐殺否定論を批判する」鄭栄桓(明治学院大学教授)
 3.「関東大震災時の『レイピスト神話』と朝鮮人虐殺」金富子(東京外国語大学名誉教授)
 
◆日時:2023年8月5日(土)14:00-16:30
◆場所:オンライン(Zoomミーティング)
◆定員:100人(先着順。定員を超えた場合は同時配信のYouTubeリンクから視聴できます。リンクは当日、開会直前にお送りします)
◆参加申し込み:
https://na01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fus02web.zoom.us%2Fmeeting%2Fregister%2FtZwsfumorD0oHteuXyWPH-4954Eh8Na4Uq9w&data=05%7C01%7C%7Cbb085dccf4ea45c56fe008db6eee1208%7C84df9e7fe9f640afb435aaaaaaaaaaaa%7C1%7C0%7C638225741013783680%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C3000%7C%7C%7C&sdata=SxZcPMQq4QF8XwzosFcN2TYA4LXPbAKWA2AQsnZ3SHA%3D&reserved=0
 
 ※参加を申し込んだ方には当日参加用のZoomリンクをお送りします。
 ※当日参加できなかった場合も、後日、期間限定で視聴可能です(参加申込者に限る)。
◆参加費:無料(カンパ歓迎)
 1.「ジェノサイド論から見た関東大震災虐殺」前田朗
 2.「関東大震災時の朝鮮人虐殺否定論を批判する」鄭栄桓
 3.「関東大震災時の『レイピスト神話』と朝鮮人虐殺」金富子
 4.質疑応答
◆主催:ダーバン+20:反レイシズムはあたりまえキャンペーン
https://durbanplus20japan.blogspot.com/
◆協力:アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)、強制動員問題解決と過去清算のための共同行動、市民外交センター、人種差別撤廃NGOネットワーク(ERDネット)、Peace Philosophy Centre、ヒューライツ大阪
 
 
 
 

コメント

このブログの人気の投稿

5/31「徴用工問題」を考える連続講演会第3回:「1965年体制」の民主化のために―朝鮮植民地支配にいかに向き合うか

23/1/15(日)「徴用工問題」を考える連続講演会 第1回「終わりなき歴史責任とは何か」